camelife

カメラと写真の日々を綴っていきます

ライカ購入後の機材整理

ライカ購入後の機材整理を考える

ライカを購入してから、ライカの撮影体験が良すぎてライカ以外のカメラをほぼ使わなくなってきました。

 

そのため、このタイミングで一度機材整理をすることにしました。

 

どういう方針でいくのかなかなか難しいですが、メインカメラがライカになりましたので、基本的に写真撮影はライカを使うという前提で、ライカでは補えない撮影シーンを整理し、そこをどのカメラでカバーするかというのを考えることにしました。

Leica M11 / SUMMICRON-M f2.0/50mm

ライカでカバーできない撮影とは

まずマニュアルフォーカスなので、どうしてもオートフォーカスが必要となる場面はライカでの撮影は厳しくなります。自分の場合は子どもの写真を撮るので、動き回るシーンではどうしてもオートフォーカスが必要になります。

 

また、子どもの発表会など、移動ができなかったり近づくことができない場所での撮影は望遠レンズが必要になります。ライカでは75mmや90mmのレンズもありますが、単焦点レンズなので、撮影の際に移動できない環境において望遠レンズのように自由に画角を調整することができません。また、レンジファインダーでのピント合わせなので、望遠になるほどに難しくなるという懸念があります。

 

あと、ライカでカバーできないのは動画ですね。もともと動画撮影はしていなかったのですが、最近は子どもの成長する姿を動画で残したくなってきており、動画機材についても考えていきたと思っています。

 

ライカ以外で検討するカメラ

以上のような背景から、オートフォーカスが使えるカメラと動画用のカメラを検討していこうと考え始めました。

 

ライカ以外にSony a7iii、Fujifilmのx100v、GR3xを所有しているので、a7iiiはオートフォーカスが使える機材として残しておく選択肢もあるんですが、ちょっと大きくて持ち出すのが億劫になってきており、ほとんど使わなくなっていたので、一旦全て手放して、ゼロから改めて整理して考えるということに決めました。

 

改めてカメラのリセールバリューの高さに驚く

ということで、3台のカメラを手放したわけですが、全て人気の機種ということもあり、かなり高額で売却することができました。特に、x100vとGR3xは購入した価格よりも高く売却できています。

 

基本的にカメラは「購入金額-売却金額」で考えることで、高額なカメラでも購入する際の気持ちが楽になります。

 

今回は3台のカメラを全て手放しましたが、結果的には購入した時の代金がほぼ戻ってきたような状況になりました。

 

ということで、資金は調達できましたので、この後購入する機材を考えていきたいと思います。

 

ライカのサムレスト

カメラのグリップの大事さ

ズミクロンからズミルックスに変えて、1つ気になることが出てきた。それはレンズの重さ。ズミクロン50mmf2は約240グラム、ズミルックス35mmf1.4は約320グラム。約80グラムの違いですが、ちょっと重たいなと感じることが出てきました。

 

とはいっても、ライカM11と合わせても850グラムくらいなので、全然軽い組み合わせではあります。でもなぜ少し重たいと感じることがあるのかな?と思っていたときに、a7iiiを持ってみて改めて実感したのがグリップがあることによる持ちやすさでした。

 

グリップがあるとカメラが自然と手に引っかかるので、力をそんなに入れていなくても持っていられます。また、カメラを構えるときもグリップがあり握りやすいくなります。

 

一方で、ライカはグリップがないので、片手で持つにはしっかりと力を入れる必要があります。この時に少し重たいと感じるようでした。

 

ライカのグリップを改善する

ライカでグリップをどうにかできないものかと考えたときに選択肢として出てきたのは、ハンドグリップとサムレスとです。どちらも外付けのアクセサリーで、ライカ純正のものが販売されています。

 

ハンドグリップにはフィンガーループというものもつけることができ、そこまでつけるともはやストラップがなくても落とす心配がなくなりそうです。

 

グリップも握りやすそうですし、一度試してみたいという気持ちになります。

 

ただ、個人的にはライカ本体のシンプルでミニマルな雰囲気を維持したい気持ちがすごく大きいです。ライカは見た目も写真体験の1つとして重要な役割が(個人的に)あるので、その見た目は譲れないものがあります。

 

一方でサムレストはデザインへの影響がかなり抑えられます。グリップと比較するとホールド感の改善は小さいのかもしれないですが、見た目とのバランスを考えるとこちらが選択肢としては有力です。

ライカM11用 サムレスト ブラック

サムレストで生まれ変わるライカ

サムレストといっても価格は高いので、買うには少し勇気がいります。本当にグリップ感が良くなるかつけてみないとわからないので、実際にお店でつけてみてから買おうかなと迷ってしまいました。

 

とはいえ、なかなかお店に行く時間も作れず、結局はネットで思い切って購入しました。

 

そしてつけてみた結果ですが、ライカのホールド感が劇的に向上しました!

これは最初からつけておけばよかったと思えるレベルです。

 

親指が引っかかるようになるだけで、こんなに手の負担が減るんですね。カメラを持つ安定感が増すので、写真も撮りやすくなります。

 

カメラのグリップ感がここまで大事だったとは驚きました。グリップ感があることで、カメラを落とさないという心理的な安心感もありますし、写真を撮るときの安定感も増します。

 

ライカのサムレストは写真を撮る体験そのものをより良いものにする必需品です。

 

ライカを使い始めて気づいた価値

ライカの体験という価値

ライカを使い始めてから、写真を撮るという一連の作業が自分の中で改めて認識され、その体験が何ものにも替え難くなりました。

 

ライカというカメラそのものの満足感はもちろん高いですが、ライカが作り出す体験に魅了されています。

 

これまで、Sony a7iii、Fujifilm x100v、RICHO GR3xとさまざまなカメラを使ってきて、それぞれのカメラに良さがあり、得意なシーンが異なるということを認識していました。なので、それぞれの場面でカメラを使い分けていこうと考えていましたが、結果的にライカしか持ち出さなくなってしまいました。

 

ライカは他のカメラと比較すると使いづらいと思います。マニュアルフォーカスしかないので、動き回る子どもたちを撮るときはピントを外すことが多いですし、ズームレンズもないので、被写体との距離を動いて調整することができない場面では、撮りたい画角で撮れなくなります。

 

それでも、ライカを使うことでしか得られない体験があるので、そちらを優先したくなってしまいます。

 

SUMMILUX-M 35mm F/1.4 ASPH

体験にお金を払っている

ライカは他のカメラと比べると高いです。しかもスペックを単純比較すると、他のカメラでも同等のものはあります。あくまで個人的な意見ですが、それでもライカを使う自分なりの意味は、ライカを通して得られる写真体験にお金を払っているということです。

 

現時点の自分はそこに価値を感じているので、ライカを使い続けています。写真を撮る、カメラを使う目的はそれぞれあると思いますが、今は、このライカが作り出す体験を楽しんでいきたいと考えています。

 

ライカで写真を撮ることの意味

写真を撮ることは他のカメラでもできる

写真を撮るということを考えると今はスマホでもできます。それでもミラーレス一眼など、高いお金を支払ってカメラを購入して撮っています。

 

特にライカは価格が高いカメラであり、どうしてそこまでお金をかけて写真を撮ろうと思うのか。そんな疑問に自分なりの答えを考えてみました。

 

一部の特殊な場面を除けば、最新のミラーレス一眼に搭載されているような高性能な機能は必要ないと思いますし、価格が高いからといって、良い写真が撮れるということでもないです。良い写真の定義は人それぞれではありますが、スマホでも見た人が驚いたり感動する写真を撮れる人はたくさんいます。

 

それでも自分はライカで写真を撮るということを選択しています。

SUMMICRON-M f2.0 / 50mm

何に対してお金を使っているのか

自分にとって、写真を撮るというのは単純に写したものを画像として見るということではありません。写真を撮るという動作の全てを意味しています。

 

写真を撮る前から考え、目の前にあるものを撮ろうと決めて、どう撮るのかを考え、歩いたりしゃがんだりしながら被写体との距離を調整し、構図を考え、ピントを合わせ、シャッターを切る。そして、出てきた絵を確認して、現像して、アウトプットする。

その一連の体験を写真を撮るということだと考えています。

 

つまり、その写真を撮る体験全体に対して自分はお金を使っているということです。

 

そして、その体験が自分にとっては今はライカが一番だと感じています。(あくまで個人的な感想です)

 

自分にとって満足度の高い道具を使う

自分が写真を撮るときの被写体は子どもが多いです。子どもの成長を写真に残す、ある一場面を切り取るということをしています。

 

それを考えたときに、自分はこの先何回シャッターを切れるのか、どれだけ多くの子どもとの時間を写真に残せるのかということも考えています。

 

つまり、写真を撮るということが日常に溶け込んでいる時代においても、結局は写真を撮る枚数には上限があるということです。

 

そう考えると、1枚の重みが大きくなってきます。

 

写真を撮る体験にお金を使っているという話をしましたが、その体験は永遠に続けられるものではなく、上限があるものであると考えると、どうせなら自分が一番納得できる道具で行いたいと考えるようになりました。

 

だからこそ、そのときの自分に一番合っている、自分の満足度が高いカメラを使おうと思っています。

ライカを使い始めて変わったこと

マニュアルフォーカスの楽しさに気づいた

これまでSonyやFujifilmなどのカメラを使ってきましたが、ライカを使い始める際に一番不安だったのは、マニュアルフォーカスでどこまでピントを合わせられるかということでした。

 

使い始めはピント合わせに時間がかかったので、慣れるまでが大変でしたが、今となってはマニュアルでピントを合わせるのが普通というか、写真を撮る行為として自分でどこにピントを合わせるかを考え、ピントを合わせて撮るという一連の流れが心地よくなりました。

 

もちろん今でもオートフォーカスができるカメラは使います。動き回る子どもを撮るにはオートフォーカスじゃないと難しい場面もありますので。

 

とはいえ、ライカを使うまではマニュアルでピントを合わせるということをしてこなかったので、その楽しさに気づけたというのが大きな収穫だったと思います。

 

SUMMILUX-M 35mm F/1.4 ASPH

他のカメラが気にならなくなる

カメラ好きの人はおそらくその沼の深さを実感していると思いますが、とにかく色んなカメラとレンズが気になります。新製品が出ればチェックをしますし、お店に足を運んでさわってみたり、ネット記事を読み漁り、Youtuberの動画を何本も見たりと、とにかく情報収集に時間をかけていると思います。

 

ライカを購入して個人的に変わったのは、ライカの満足感が非常に高く、他が気にならなくなったということです。写真を撮るならライカで撮りたいと思うようになったので、選択肢が一択になりました。

 

ライカ自体非常に高価なカメラなので、それを持ち出さないともったいないという気持ちもありますが、何よりもライカを使って写真を撮るという行為を他のカメラでは補完できないのだと思います。

 

レンジファインダーを通して見る世界、マニュアルフォーカスでのピント合わせ、シャッター音、そういったライカを通した撮影体験が他のカメラでは得ることができず、ずっとライカを使っていたいと思わせてくれます。(あくまでも個人的な感覚です)

 

その結果、他のカメラが気にならなくなりました。

といっても、ライカのレンズは色々気になりますので、そちらの沼はまだまだ深いです。

 

写真1枚の重み

マニュアルフォーカスで撮るので、1枚を撮るのにかかる時間はオートフォーカスよりも長くなります。その分、1枚の写真を撮る際に考えることも多くなったような気がします。

 

自分は今何が撮りたいのか、どういう瞬間を切り取りたいと思っているのか、ちゃんと考えて挑まないと撮りたい瞬間を取り逃してしまうので、考えながら写真を撮るようになりました。

 

そういう写真の撮り方をするようになり、写真1枚の重みが以前よりも重くなったような、気持ちがこもるようになったような気がします。

 

オートフォーカスに任せてシャッターを切っていたときと比較すると、この瞬間が撮りたいんだという気持ちが入るようになった感じでしょうか。説明が難しいんですが、写真を撮るということに対しての考え方が変わってきたように個人的には感じています。

 

ライカを使い始めて、写真を撮る楽しさの再認識と、写真に対する考え方が変わってきたことで、より一層カメラと写真が好きになりました。

 

引き続き楽しんでいきたいと思います。

 

ライカのレンズ選び その②

ズミルックス35mmを購入

以前の記事でレンズ選びについて書きましたが、検討の結果ズミルックスの35mmを購入しました。

 

camelife821.hatenablog.com

 

購入したズミルックスは2023年5月時点で最新のもの(最短撮影距離40cmのやつ)ではなく、一つ前の世代のSUMMILUX-M 35mm F/1.4 ASPH になります。

 

レンズ選びで最後まで迷ったのは、このズミルックス35mmにするか、ノクティルックス50mmにするかというところでした。

 

ただ、ズミクロン50mmを持っているので、画角としては別のものにしたいというのがあり最終的にズミルックス35mmに決めました。ノクティルックスのF0.95の描写はいつか手に入れたいというのはありますが、これはこれから先の楽しみに取っておこうと思います。

 

圧倒的な描写力

ライカを購入してからズミクロン50mmだけで撮影していたので、50mmの画角が体に染み付いており、35mmに慣れるまでに少し時間がかかりました。

 

50mmと比較すると結構広く感じ、意識が届いていないところまで画角に入ってくるような違和感がなかなか取れませんでした。

 

とはいえ、描写は美しく、解放で撮影するとピントを合わせたところが本当に浮き出ているかのように立体的に見えます。

SUMMILUX-M 35mm F/1.4 ASPH

これを見てしまうとずっとこのレンズで撮っていたいという気持ちになり、いろんな写真を撮り続けて、気づけば35mmの画角にもだいぶ慣れていました。

 

まだまだ続きそうなレンズ沼

描写力にやられてしまい、もともと好きな画角である50mmのズミルックスも気になってしまいます。

 

気になってしまった矢先にズミルックス50mmの最新版が発売されました。。。

しかも、最短撮影距離が45cmまでいける。。。

 

store.leica-camera.jp

 

欲し過ぎますね。とはいえ、すぐに購入というわけにもいかないので、こちらもこれから先の楽しみとして取っておこうと思います。

 

ということで、引き続きズミルックス35mmで楽しんでいきたいと思います。

 

ライカを一休み

SUMMICRON-M f2.0 / 50mm


久しぶりのSONY α7iii

ライカM11を購入してからほぼ毎日ライカで撮影を楽しんできたんですが、今回は久しぶりにa7iiiを使用しました。

 

というのも、保育園に通っている子どもたちが集まって遊ぶということになり、その写真を撮ることになったためです。

 

ライカで子どもたちを撮りたい!という気持ちがものすごくあったのですが、動き回る子どもたちをマニュアルフォーカスで撮るのは困難であることと、子どもたちの写真を撮影すると、当然ながらお友達の親御さんにもお渡しすることにはなるので、撮れ高もある程度確保せねばという、勝手な使命感に突き動かされて、今回はα7iiiを使うことにしました。

 

また、どんなシチュエーションになるかも想定しづらかったので、単焦点レンズではなくTAMRON 28-200mmのズームレンズでいきました。このレンズは万能すぎて大体のシチュエーションに対応できるので重宝しています。

 

子どもを撮る難しさ

自分の子どもを撮影することは多かったのですが、お友達と遊んでいるところを撮影するのは初めてだったので、どんな感じになるのかな〜と期待と不安がある感じで臨んだんですが、想定していた以上に動き回るので、めちゃめちゃ難易度が高かったです。

 

しかも、動きの予測が全くつかないので、追いかけるだけでも大変で、被写体ブレを起こしてしまったりします。とはいえ、それが躍動感がある感じで良かったりするんですが。

 

そんな感じで難しくはあるものの、笑顔で遊んでいる子どもたちを撮影するのは本当に楽しく貴重な経験でした。

 

子どもたちの良さを引き出す表現を考える

撮れ高のプレッシャーもあり一心不乱にシャッターを切り続けていましたが、撮りながらどうやったら子どもたちの良さを表現できるだろうかと考えていました。

 

カメラに向かってきてニコニコしている表情を捉えたり、夢中になって遊んでいる表情や動きを捉えたり、それを一枚の写真として表現するのは難しく、撮りながら試行錯誤していました。

 

久しぶりのα7iiiでしたが、子どもを撮るときに本当に頼りになると改めて認識した休日でした。